自然が生み出した水と生命を感じる 「恵みの森」トレッキング
会津地方の中でも奥会津に位置する只見町。その自然豊かな町の象徴と言えば、広大なブナ林。ロープをつたい、足元を確認しながら森へと続く斜面を降りると、そこに広がるのは「恵みの森」と言われる樹齢250年から300年以上と思われる巨木たち。ブナやトチノキなどの木々たちが訪れる人々を出迎えてくれます。
都会の喧騒から離れ、懐の深さに抱かれる
この森には時を経た木の化石やキラキラと光るコケなど、日常では見ることができない光景に出会えます。さらには、一見、白い岩にしか見えないものも目を凝らすと年輪がうかがえ、もしかすると辺りで一番の巨木だったかもと思わせます。自然のチカラを改めて感じさせます。
巨木の下に隠れているキノコや可憐な花を探すのもトレッキングの楽しみ。
「恵みの森」の入り口から「下ノ滝」「中ノ滝」を巡ると、往復4キロ、3時間30分のコース。この森に佇むことで、日頃の喧騒や時の流れを忘れ、自然の懐の深さを感じることができます。
短い時間で往復できるコースもあり初心者でも気軽に森歩き、沢歩きを楽しむことができます。
お出かけの際はひざ下くらいの長靴をお忘れなく。
恵みの森
- 福島県南会津郡只見町布沢
- 【TEL】0241-82-5250(只見町観光まちづくり協会)
- 【URL】https://www.tadami-net.com/meguru/221/
只見町ブナセンター(ただみ・ブナと川のミュージアム)
ブナと生きる、雪と暮らす「自然首都・只見」
新潟県との県境にある只見町は、日本でも有数の豪雪地帯です。豊かな自然環境には、多種多様な動植物が生息・生育し、地域社会ではそれらを拠り所とした伝統的な生活文化が受け継がれてきました。しかし現在は過疎高齢化が進み、地域産業をどのように維持・発展させていくのかが大きな課題となっています。
そこで、只見町はユネスコエコパークの制度を活用して、自然環境の保護・保全や、地域資源を活かした産品の商品化などに取り組むほか、学術調査の実施やエコツーリズムのための公認ガイドの育成、町内外の教育機関と協力し、次代を担っていく人材を育成するなどの活動を行っています。
豊かな自然とそれに根付いた生活文化がある只見町へ訪れてみてはいかがでしょう。
只見町ブナセンター
(ただみ・ブナと川のミュージアム)
- 福島県南会津郡只見町大字只見字町下2590番地
- 【TEL】0241-72-8355
- 【開館時間】9:00~17:00(最終入館は16:00)
- 【休館日】火曜日、年末年始
- 【入館料】高校生以上 310円/小・中学生210円(団体料金あり)
- 【URL】https://www.tadami-buna.jp/